シナリオ3:友情×友情 
男性:1 女性:1
掛け合い:03  『友情×友情』

■登場人物

■藍(あい)   ちょっと周りが見えてない女の子(笑)
■海(かい)   頭が良い男の子で、藍の親友(面倒を見ているとも言う)

SE   音楽ON〜(フェードは編集さんにお任せします)

01藍  「・・・ねぇ、素朴な疑問聴いてくれる?」

02海  「・・・応えられるような事なら」

03藍  「絶対応えてくれる?」

04海  「絶対とは言わない」

05藍  「・・・けち」

06海  「何でけちなんだよ!
     ・・・大体お前っていつもとんでもない事聞くじゃん」

07藍  「そんな事無いわよ」

08海  「そんな事あるよ。何で空は青いんだ〜とか、
      なんで自分の足の指が曲がってんだろう?とか
     俺が知るわけ無いじゃないか」

09藍  「でも、一緒に考えてくれたって良いじゃん!」

10海  「考えるまでも無いだろ?空は昔から青いし、お前の指が曲がってるのは
     お前がわかんないなら、お前の親くらいしか知らないって」

11藍  「・・・海って夢とか持って無いでしょ」

12海  「持ってるよ?」

13藍  「嘘!絶対嘘だよ!」

14海  「(ため息をついて)・・・だから持ってるって俺が言うんだから
      持ってるんだって」

15藍  「・・・そんなしら〜っとした顔してて?本当に持ってるの!?」

16海  「(あきれて)・・・お前ね・・・それは俺に失礼だろ?」

17藍  「じゃあ、どんな夢よ!いってみなさいよ!!」

18海  「何でそうなるんだよ。」

19藍  「気になるからでしょ!」

20海  「大体、お前さっき何か話したい事があったんじゃないの?」

21藍  「・・・あったけど・・・でも・・・応えてくれないなら言いたくない」

22海  「?・・・いつもの無理難題じゃないなら応えてやるって。」

23藍  「・・・私って、かなり無神経?」

24海  「いや?無神経では無いだろ・・・ただちょっと話が飛ぶけどさ。」

25藍  「・・・私って、何にもできないのかなぁ・・・」

26海  「・・・誰かにそういわれた?」

27藍  「そうじゃないけど・・・何となく自分が嫌いになった」

28海  「何となく・・・ね。
      藍、お前さ、何となくって言うときには決まって何かあるんだろ?」

29藍  「・・・一番の親友として、聞くよ。私って、本当に無神経じゃない?」

30海  「無神経って言うより、自己中だな」

31藍  「自己中?」

32海  「そ、自分中心だからお前は視野が狭いの。
     その上、一人で考えすぎちゃって
     話がいつも突然だから理解されないだけで、
     本当は人一倍優しいと思うけどな?」

33藍  「・・・・海・・・・」

34海  「とにかく!それはお前のいいとこでもあってわるいとこでもあって、
     全部ひっくるめてお前って人間なんだって。
     それがお前らしさなんだから自信持て!な!?」

35藍  「それって・・・慰めてるの?」

36海  「(呆れてちょっと笑いがこぼれて)
      慰めって言うより、ホントのことだろ?」

37藍  「ふ〜ん・・・そう・・・でも・・・ちょっと元気でた、ありがと」

38海  「(笑顔で)やっぱ単細胞だな♪すぐ元気でるあたりがさっ」

39藍  「(むうっとして)し、失礼ねぇ、余計なお世話よ!」

40海  「でもま、もうちょっと人の話は聞いたほうが良いと思うよ?」

41藍  「む〜・・・・ちゃんと聞いてるけどな〜・・・。
      聞いてるつもりだけどなぁ・・・」

42海  「ちなみに藍チャン、俺、今テスト中。
      そろそろ出てってくれると助かるんだけど?」

43藍  「・・・なにそれ・・・学年主席のくせして嫌味なんだから!!
     勝手に勉強してなさいよ!バカ!」

SE   バタン!と戸を閉め出て行く藍。

44海  「(ふぅ、と微笑んで)やれやれ・・・さてと・・・
      勉強の仕切りなおししますか」

SE   キィ、と扉が開く。藍がひょっこり顔を出して。

45藍  「海くん、お願いがあるんだけど」

46海  「バカって叫んだおバカさんに貸すノートはないね」

47藍  「(怒って)も〜〜〜!!意地悪っ!!」


END